土岐市美濃陶磁歴史館から徒歩5~10分ほどの距離には、様々な時代の遺跡が点在し自由に見て回ることができます。
歴史館周辺マップ
国史跡 元屋敷陶器窯跡
元屋敷陶器窯跡は、大窯3 基(元屋敷東1~3 号窯)、連房式登窯1 基(元屋敷窯)からなる古窯跡群で、昭和42年(1967)に国史跡に指定、平成25年(2013)に出土品が重要文化財に指定されています。
安土桃山時代、畿内を中心とした「茶の湯」の流行の影響を受け、美濃窯において茶陶(美濃桃山陶)の生産が始まります。元屋敷陶器窯跡は、その前段階の天目茶碗・小皿・すり鉢を主要器種とする時期から、黄瀬戸、瀬戸黒といった茶陶生産が始まり、志野、織部で茶陶や懐石用食器の生産が最盛期を迎えるまでの変遷を捉えることができます。
窯跡は織部の里公園内に茶室や作陶体験施設、菖蒲園とともに整備され、自由に見学することができます。
- 開園時間 9:00~17:00
- 休館日 月曜日、祝日の翌日
※月曜日が祝日の場合は火・水曜日が休園
- 美濃陶磁歴史館から徒歩5~10分
- 駐車場あり
- 詳細はこちら
国史跡 乙塚古墳附段尻巻古墳
乙塚古墳 |
段尻巻古墳 |
古墳時代後期に造営された乙塚古墳は県下最大級の横穴式石室を持つ大型方墳で、隣接する段尻巻古墳とあわせて昭和13年(1938)に国史跡に指定されました。
その後、平成12年度以降、測量や発掘調査が断続的に行われ、平成27 年度の調査では東海地方にしかみられない須恵器の鳥紐蓋などが出土しています。
- 見学自由 ※【石室内の公開】毎月第2日曜日 公開時間 10時~15時
- 美濃陶磁歴史館から徒歩5分
鳥鈕蓋
隠居山遺跡
隠居山の地層は、第三期中新世瑞浪層群に属し、貝・魚・動物などの化石が含まれています。昭和25年(1950)には世界的にも珍しい約1600 万年前の哺乳動物パレオパラドキシア・タバタイ(デスモスチルス類)の全身骨格が発見されました。
また、本市陶業発祥の地でもあり、飛鳥時代の須恵器窯跡をはじめ、安土桃山時代から江戸時代にわたる陶業の変遷を解明する重要な大窯跡・連房式登窯跡が点在しています。
ほかに、横穴墓が数ヶ所残っており、隠居山を散策することで様々な時代の遺跡を複合的に見ることができます。
- 見学自由(全身骨格の複製は美濃陶磁歴史館施設内に設置)
- 美濃陶磁歴史館から徒歩5分
- 駐車場あり